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横書きノートの効用
2026.06.12

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古文や漢文といえば縦書き。誰もがそう思っていますし、学校も塾も参考書も、その前提で作られています。しかし、本当にそうでしょうか。

古文や漢文を横書きのノートに整理してみてください。最初は違和感があるかもしれません。しかし続けているうちに、文章の構造が見え始めます。文と文のつながりが見え、論理の流れが見え、これまで何となく読んでいた文章が立体的に浮かび上がってきます。そして気づくはずです。自分は今まで「古文はこう読むものだ」「漢文はこう勉強するものだ」と思い込んでいただけだったのだ、と。

勉強とは、本来そういうものです。誰かが決めたやり方をなぞることではありません。本当に力のある人間とは、常識そのものを疑い、「本当にこれが最善なのか」と考えられる人間です。

世の中には、「みんながやっているから」という理由だけで続いていることがあまりにも多い。

学校だから正しい。
有名塾だから正しい。
教科書に書いてあるから正しい。

そんな保証はどこにもありません。歴史を動かしてきた人間は、常に既成の常識を疑った人間でした。誰もが天動説を信じていた時代に地動説を唱えた人。誰もが不可能だと思っていたことに挑戦した人。誰もが従っていたルールを問い直した人。社会を前に進めたのは、いつの時代もそういう人間です。

私は、生徒たちに単に成績優秀になってほしいのではありません。言われたことを言われた通りにこなすだけの優等生になってほしいわけでもありません。そんな人間は、AIが発達し、マニュアル化が進む時代には簡単に代替されてしまいます。必要なのは、「なぜそうなのか」を考える力。そして、「違う」と思ったら自分の責任で別の道を選べる勇気。

さらに、周囲が反対しても、自分が正しいと信じる道を歩き続けられる強い個性です。

横書きのノートは、たかがノートの形式の話かもしれません。しかし私は、その小さな選択の中に大きな意味があると思っています。

みんなが縦書きだから縦書き。そんな発想ではなく、「自分はこう考えるから横書きにする」そう決断する。そこには主体性があります。そこには自分の頭で考える姿勢があります。そして、その積み重ねが個性になります。

世の中を変える人間とは、最初から特別な才能を持った人ではありません。小さな違和感を見逃さず、常識を疑い、自分で考え、自分の責任で行動し続ける人こそこれからの時代に必要です。

中村塾ZENが育てたいのは、まさにそういう人です。成績だけではない。学歴だけでもない。既成の価値観に流されず、自分の頭で考え、自分の足で立ち、自分の信じる道を切り拓いていく人間。

横書きのノートは、その第一歩かもしれません。しかし、その一歩の先には、常識を打ち破り、自ら道を切り拓く強い個性と主体性の世界が広がっているのです。

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