「英文をしっかり読んだと言えるノート」とは、
①構造が見えている
②語の意味が確定している
③自分の言葉で再構成できている状態を外化したものです。
単なる要約や線引きでは不十分です。
思考過程そのものを記録したノートにする必要があります。
以下、実務的に使える設計を示します。
①ノートの基本構造(必須フォーマット)
1ページ(または1見開き)を以下の4層で固定してください。
①本文(最小単位で分割)
・原文を1~2文単位で書く(長文は節ごとに分解)
②構造把握(英文・和文問わず必須)
・主語 / 述語 / 修飾関係
・論理接続(因果・対比・譲歩・具体化)
→「なぜこの順序か」が説明できる状態
③語法確定
・辞書定義(必ず英英:OALD等)
・その文での意味(=語義選択の理由)
・コロケーション
※ここを曖昧にすると“読んだことにならない”
④再構成
・逐語訳(機械的)
・自然な和訳
・30~60字の要約
・自分の言葉での言い換え(←最重要)
②入試問題読解の場合の具体形
例の骨格だけ示します:
- 原文
- 構造分解(SVOC+修飾)
- 語法(英英定義+文脈意味)
- 逐語訳 → 和訳
- 要約(英語+日本語)
👉ポイント
「訳す」のではなく
“なぜそう訳すしかないのか”を証明するノートにする
③古文(福沢諭吉を読む場合)の読解ノートの場合
福沢は英語以上に「論理」と「語の射程」が重要です。
構造は次の5層にしてください:
①原文(段落単位)
②論理構造
・主張(何を言っているか)
・根拠(なぜそう言えるか)
・具体例
③キーワード定義
例:文明・独立・学問
→現代語訳ではなく「文中での機能」を押さえる
④逐語訳(漢文訓読的でも可)
⑤思想要約(ここが核心)
・「この段落は結局何を言いたいか」
・現代への接続(例:教育論・自立論)
👉重要
福沢は「語」ではなく概念操作の精度が読解の核心
→したがって語釈よりも「論理関係」を重視
④絶対にやってはいけないノート
・線を引くだけ
・きれいな要約だけ
・語句の羅列
・「なんとなく分かった」で終わる
→これらは思考を外化していないため再現不能
⑤「読んだと言える」最終チェック基準
この3つができれば完成です:
①本文を見ずに論理構造を説明できる
②重要語を辞書定義ベースで説明できる
③同内容を別の言葉で再現できる
このように、ノートとは記録ではなく「理解の証明書」です。